中古で購入したWatchGuard Firebox を初期化して利用開始の準備を行う。
中古は前所有者の設定が残っている可能性があるため、WSM(WatchGuard System Manager)を使って初期化します。
【事前準備】
1.購入したWatchGuard Firebox
※本手順では、XTM-25 (Fireware 12.1.3 Update3)を対象として説明します。
2.LANケーブル x2 本
Fireboxとパソコン、Fireboxと既存のルーターを接続するために使用します。LANケーブルは、CAT5e以上の規格に準拠しているものを利用して下さい。 以下にオススメのLANケーブルなどをご紹介しています。
3.WSMをインストールしたパソコン
今回は「Windows10」のパソコンを準備しました。
それではFierboxを初期化する前の準備として、WSMをインストールしたパソコンのネットワーク設定をDHCP(IPアドレスの自動取得)に変更します。
1.画面右下にあるネットワークアイコンを右クリックします。
2.コンテキストメニューの中から「ネットワークとインターネットの設定を開く」を選択します。
3.「アダプターのオプションを変更する」を選択します。
4.Fireboxと接続する予定のネットワークを右クリックし、コンテキストメニューの中から「プロパティ」を選択します。
5.「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択し、【プロパティ】をクリックします。
6.以下の通り、「IPアドレスを自動で取得する」、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を選択し、【OK】をクリックします。
7.WSMをインストールしたパソコンと、FireboxのLANポート-1(左から2番目)をLANケーブルで接続します。
=>FireboxのLANポートは、写真の左側から0、1、2、3、4となっています。
8.【Rest】スイッチを押したまま、FireboxにACアダプターを接続します。
※重要:【Reset】は、全面の「Attn」ランプが「点滅」→「点灯」に変わるまで押したままにします。
9.「Attn」ランプが「点灯」に変わったら、Fireboxの設定は工場出荷時の状態へ初期化されているので、【Reset】から手を離します。 =>「初期化完了」
10.Windowsのスタートメニューを開き、「WatchGuard System Manager」を起動します。
11.WSMが起動したら、「ツール」-「Quick Setup Wizard」を選択します。
12.【次へ】をクリックします。
13.「はい、デバイスは認識される準備ができています。」を選択し、【次へ】をクリックします。
14.【次へ】をクリックします。
=>この画面が表示するまで1分前後かかります。
15.「デバイス名」、「デバイスの場所」を入力し、【次へ】をクリックします。 「デバイス名」、「デバイスの場所」は管理し易い情報を入力します。
16.【次へ】をクリックします。
17.【次へ】をクリックします。
18.初期設定アップ用の管理ポートにIPアドレスを割り当てる設定を入力し、【次へ】をクリックします。
=>ここでは、画像の通りに設定します。 初期セットアップでは、FireboxのIPアドレスを「192.168.100.254」として接続します。 DHCPを有効にすることで、WSMをインストールしたパソコンに自動でFireboxを同じネットワークのIPアドレスが設定されます。
19.【次へ】をクリックします。
=>ポート0(ゼロ)に設定するDNS情報は、ISP(インターネットサービスプロバイダー)から自動で取得します。
20.中古品は機能キーが無いため、【次へ】をクリックします。
=>もし、機能キーの有効期限が残っている機種をお持ちの場合はFireboxをインターネットに接続したあとに自動で取得することも出来るため、ここでは未入力で次の手順に進みます。
21.そのまま【OK】をクリックします。
22.【次へ】をクリックします。
23.【次へ】をクリックします。
24.【次へ】をクリックします。
=>この設定は、ポート0(ゼロ)からFierboxの管理画面にアクセスを許可する場合に、アクセスを許可するIPアドレスを指定します。必要に応じて設定します。
25.Fireboxの設定を確認するだけのユーザー「user」と、設定を変更できる「Admin」ユーザーのパスワードを設定します。
=>パスワードは忘れないようにメモを取ります。
status: ________________________
admin: ________________________
26.設定内容の一覧が表示しますので、内容を確認し間違いがなければ【次へ】をクリックします。
=>もし、この後に設定間違い等が見つかった場合は、手順1に戻りもう一度工場出荷時の設定に戻して下さい。
27.ファームウェアのアップデートが開始されます。
28.新しい設定でFireboxを構築しています。
29.「正常に完了しました」の表示を確認し、【完了】をクリックします。
★以下のエラー画面が表示した場合★
対策1:手順1に戻りもう一度工場出荷時の設定に戻して下さい。
対策2:手順27の画面が表示したら、Fireboxのポート1に接続しているLANケーブルを抜き、10秒後にLANケーブルを挿します。
—– お疲れ様でした。これでFireboxの初期化は終了です。 —–
次は、Fireboxの初期設定を実施します
「03-中古のWatchGuard Fireboxを使う (初期設定編)」